JCDN うろうろ日記

うろうろとあっちに行ったりこっちに行ったりしながら日々考えていることを綴ります。
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10月18日、能登半島の先端にある町、珠洲(すず)で「踊りに行くぜ!!」を初めて開催しました!
珠洲はおだやかな日本海に囲まれたのどかな町で、海の幸と山の幸、両方に恵まれた資源のある地域。会場となるラポルトすずの建物のすぐそばに漁港があり、ロケーションが最高に美しい。

ラポルトすず 入り口正面に向かう。
のどかな街並みから急に、おしゃれな建物が現れる。

八戸から続いて珠洲入りした私と佐東は、常に賑やかで人の多い八戸とのギャップに日本の奥深さ(?)を感じ、出演者の近藤良平さんは、(羽田から約2時間と意外に交通の便が良いので)「目が覚めたらイキナリ宮崎駿の世界だーっ」と驚いていた。

通りを歩いていても、劇場にいても、常に人が少なくほんとうに静か。静かすぎて、夜は波の音が心地よく聞こえるくらいだ(町内で時間になったら放送される音楽もイヤというほど良く聴こえる)。
そう。こんなところで踊りに行くぜ!?と、思われるようなところに、やってきたのだ。

「吾妻橋」という橋がある。この大黒さんが夜になると光る。

吾妻橋からの眺め。きれーい。

小さな漁港が劇場のそばにある。八戸の500Mとはえらい違いだ。

この珠洲という場所で「踊りに行くぜ!!」を行うことになったきっかけは、地域創造のダンス活性化事業(ダン活)による。
一昨年、ダン活で東野祥子さんのワークショップと公演が行われ、石川県の先のほうの場所でダンスに熱心な事業担当者がおられることを知り、佐東がコンタクトをとったところ、やりましょう!と言っていただいた。

この地にコンテンポラリーダンスなるものが紹介されたのは東野さんが初めてというから、踊りに行くぜ!!もどうやってお客さんや地元の方を巻き込めるかを考えるために、5月に下見に行かせていただいた。
そのときに、まず、ラポルトすずの建物のユニークさに興味を覚え、まだまだ人気の少ない劇場が活かされ、ダンスを観ると同時に記憶に残る公演を行うことで地元の方に劇場への親しみを持ってもらえるような、何か普段の公演より特別な仕組みを創りたいと考えた。

そこで今回取り組んだのが、ダンスと一緒にお客さんが館内をめぐるツアーだ。
踊りに行くぜ!!恒例の巡行型を、館内のあちこちでやってみるというもので、開放感あふれるランドスケープが印象的な中庭から出発して、ロビーとキャパ500のホールの3ヶ所を巡るツアーを計画した。
出演者は中庭:珠洲ワークショップ作品、ロビー:KNETARO!!、ホール:近藤良平・Dance Theatre LUDENS の4組。

中庭に出るともう日が暮れていて、ぽっかり浮かぶ月が美しい。そこでWS作品が始まる。地元から5組の参加者が集まり、夜露に包まれて見るダンスに思わず息をのむ。続いてKENTARO!!さんが中庭からロビーへ誘導、劇場側面の壁をバックに踊る。とても間近にダンスを観て、踊りに圧倒されたと言う観客も。その後10分の休憩の後、ホールで近藤さんとルーデンスを続けて上演。お客さんの数が50弱と少なく、ちょっぴり寂しかったけど、とても熱心に見ていただけたと思う。

WS作品 5人の方が参加してくれた

近藤さんの登場にぴったりな踊り場が。 このシーンかっこい〜。


KENTARO!!はロビーで。後ろの空間も使う。天井の照明が印象的。

ルーデンス 激しく動く作品で、いい写真が撮れず・・・



今回の珠洲公演の、一番の実りといえば、一番手で踊った地元のワークショップ作品だろう。上演を終えた後、知る限りほとんど全ての人が「感動した」と言うくらいにいい作品ができた。私はリハ・ゲネ・本番と3回とも感動して、うるうるしてしまったくらい。こういうことって、たくさんの作品を観る中でもなかなかない経験で、久しぶりに心が揺さぶられ、驚いた。
ワークショップの講師は、ルーデンスの岩淵さん。そしてアシスタントとして同じくルーデンスの太田ゆかりさんとフランスから直で珠洲入りしてくれた梶原暁子さんの二人がついてくれる、大変ぜいたくな(?)布陣。

ワークは10月9日に始まって本番の18日までかなり長期間のものだったのだが、実は蓋をあけてみると参加者が思うように集まらず、短期で行うほうが良かったのでは、珠洲で長期のものは合わなかったのでは、とワーク期間中はうんうん悩み、講師の岩淵さんにも相当な気苦労をかけることになってしまった。
しかし、結果的にはワーク開始後に奇跡的にも個性的なメンバーが5名集まり、だんだん参加者と岩淵さん・太田さん・梶原さんとの絆も深くなっていき、岩淵さんがいろいろと構成を考え抜いて、前日のリハでは、既に作品のかたちが出来上がっている状態にまで持っていってくれた。
岩淵さんの手腕に拍手!!でした。ありがとうございました。

参加者はこのあと写真でも紹介したいと思う。
なんと、小学生のきょうだいが2人(この二人だけは、開始前からはりきって参加表明してくれていて、ワークも全日程参加してくれた)含まれていたのだが、この2人が本当にかわいらしい、そして子供の持つ自由で純粋で奔放なエネルギーを私たちに与えてくれた。二人とも花の名前で、菜の花ちゃんと佗助くん。ほかに、子供の面倒を見る天才の養護学校で働く高さん、小松から片道3時間かけて通ってくれた好青年の三井慎太郎(シン)くん、高校生で色んなお稽古事のある中でダンスがすごく楽しいと言ってくれたヒロちゃん。
ルーデンスの3人も、古くからの知り合いのように参加者とふれあい、印象的だった。

夜のリハーサル前。参加者がこの奥から登場する。月夜がきれい。

卵型のスペースをうまく使う。

一人づつソロを踊る。みんなどっしり落ち着いていてすごい。

リハ終わり、みんなで本番に向けて気合を入れる。

昼間に行ったゲネ。小学生の佗助くんのソロ。ここから作品が始まる。

左から後列(岩淵さん、菜の花ちゃん、梶原さん、太田さん、小松のシンくん)
前列(高校生ヒロちゃん、佗助くん、高さん)

珠洲公演は県外の巡回アーティストがたまたま他地域に比べて豪華なキャストになったのだが、その3組にちっとも劣らない、本当に見ごたえある作品を見せてくれたと思う。みんな、ありがとう。
またこのようなワークショップを続けていってほしいと、心から思う。
人が少ない地域でも、劇場が活気づけば町も元気になる。
実は地域振興のため2年前に建てられたラポルトには、その使命があると聞いた。今後どのような歴史が刻まれていくのかまだ未知だけど、がんばってほしいと思う。踊りに行くぜ!!で蒔いた種が少しでも芽吹いてくれればうれしい。

最後に、少ない予算と厳しい状況の中でいくつもの試みを実現すべく動いていただいた劇場の津枝さん、そして劇場と外をツアーするという難題を楽しくこなしてくれたテクニカルの金沢舞台、劇場スタッフのみなさん、
ありがとうございました!! (K)

開演前のアナウンス。

アフタートーク 左・司会進行は劇場の津枝さん
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Comments:

珠洲に住んでいながらこのようなイベントがあるなんて知りませんでした。はずかし…
ブログを拝見させていただいてビックリ、近所のわびすけ君がでているじゃないですか!
家の息子と同級生でよく遊んでいるですよ。
珠洲のようね辺鄙なところに来てくださってありがとうございます。
これからも頑張ってくださいね。
comment by: 珠洲住民 | 2008/10/21 4:31 PM

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珠洲にも踊りに行ったのですね、ダンスツアーか、いいな
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