JCDN うろうろ日記

うろうろとあっちに行ったりこっちに行ったりしながら日々考えていることを綴ります。
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踊りに行くぜ!!開催当初から、いつかは札幌に続いて北海道内を巡回したい・・・という夢が実現した、函館公演。
どうせなら出演者も同じメンバーでツアーしようと、札幌と続けて日程を組み、更に、札幌コンカリーニョの照明高橋さんに、函館の照明兼テクニカル・ディレクターとして、機材・リノリウムとともに函館まで数時間かけて来て頂いた。

会場は、JR函館駅から市電で数駅、函館西波止場に明治の姿そのままに残された赤レンガ倉庫の一角に佇む、「金森ホール」。


このあたりは観光地として整備されていて、立ち並ぶ倉庫のほとんどがショップやレストランとして改装利用されているようだ。
また、海の反対側には‘百万ドルの夜景’で有名な函館山が鎮座し、山に向かう急な坂道をあがると、教会や公会堂など、明治の開港当時以来の建物の姿が今も悠然と残っている。まるで南仏のよう、と皆で大喜び。

バックに見えるのが函館山

冬の海だけど、さわやかな青色。


それはさておき、今回の函館公演で一番心配だったのが、テクニカルスタッフがコンカリ・高橋さんを除いて全て、地元の大学生スタッフだということだった。
彼らは、北海道教育大学の学生さんで、普段は学園祭などの時に活躍する行事運営委員会のメンバー、ということらしい。同校のモダンダンスクラブがホール自主公演を行う際、ボランティアでテクニカルスタッフを務めて以来、クラブとの良い関係ができ、今回、「踊りに行くぜ!!」で学校以外でおそらく初めてアーティストと仕事をすることになった。

これらの運営・制作を函館で引き受けてくれたのは、同モダンダンスクラブで10年来講師を務める、清水フミヒトさん。モダンダンスのダンサーであり、大学で講師をしながらもSHIMIZU Bureauという屋号で、公演制作も精力的にこなす、超・超パワフルな方だ。

この清水さん率いる学生スタッフチームと、高橋ボスとで、踊りに行くぜ!!函館が幕を開けた。


会場の中。仕込み中

学生スタッフと、清水さん(右)

清水さんは客席つくりの指揮もとる。

とてもきれいな照明をつくる高橋さん。
学生から、とても慕われる。



リハの1番手は、地元・函館からDEVOという女性2名のユニット。前述のモダンダンスクラブの部長・竹内さんと、久慈さんが初めて、自身の振付で作品創りに挑戦。センセイにあたる清水さんは、朝早くから夜遅くまで彼女らにつきそい、稽古を重ねてきたようだが、リハ終わりのミーティングで、JCDN佐東から「ここからは突き放して。彼女たちに考えさせましょう。」と話があり、清水さんにしてみたら後ろ髪引かれる思いで離れて見守ることに。すると一日置いて本番当日朝の通しでは、踊りがほとんど変わっていてびっくり。彼女たちなりに何とかダンスを創ろうと必死だったのだ。その後も細かい点をどんどん改良していき、本番ではベストを尽くせたのではと見ていて思う。今回チャレンジした新しいダンス創作の道、これからも続けていってくれるとうれしい。

リハ中。音のきっかけ指示を出している

舞台セット。出し入れを学生スタッフが行う。本番までに何度も練習を重ねる。


2番手は岩淵貞太さん。作品の骨組みはしっかり安定しているので、音と明かりの調整、それに札幌で力を入れすぎてうまくいかなかったという踊り方の反省点を、リハの通しで確かめる。不思議なもので、本人としては20%くらいの力で踊ると、観客にはちょうどいい見え方になるらしい。単純な動き(に見えて実はしっかり振付してあるのだが)の繰り返しが、観客をいつのまにかその踊りと音の世界に引き込んでいき、見おえると一緒に音に合わせて踊っていた感覚に襲われる。岩渕さんは松山からスタートして、札幌の後、函館で終わりだったが、この巡回再演で踊り方・見せ方の経験ができたようだ。単純な構成なだけに、踊りと音・照明全部の絡みが作品を良くも悪くもする。正直、函館は音の環境がベストではなかった(音が拡散しやすい空間だった)ため、個人的には、もっと見たいなあと思った。
音響を任されたスタッフの鈴木君は、最初の音の出だしを取るのに苦労し、何度もやり直しをする。微妙な間の取り方が、そりゃ難しいよなあ、、、けど、本番は、ばっちりだった・・・?!

打ち上げのショットから

アベさんと岩渕さん。 ゲネ前。


3番手は、福岡からアベカズミさん。札幌ブログにもあるように、この巡回は彼女にとって試練だったようだ。数年間のブランクの後、久しぶりに創った作品が選考会で選出され、巡回することになった。地元福岡の他は、札幌と函館。ここで終わりとあって、気合は入るものの、どうも考えすぎてやりたいことが分からなくなり、リハがうまく行かなかった。話をすると、「何が正しいのか分からない」と言われるので、違う違う、それは自分で決めないと、と佐東と私。 その後は本番に向けて集中、どうしたら良くなるのか、とことん振りや構成を追求し、本番に挑んだ。結果は・・・だいぶ良くなり、アベさんの良い所・迫力ある存在感がようやく現れたように思う。しかし・・・まだまだ詰めが足りていないなあと感じるところが残っている。これからも、あきらめずに再演を繰り返して、本当に舞台上で何度も生きてほしいと思う。

舞台写真がなく、打ち上げから。。
踊りの迫力は札幌の写真からご覧ください。


4番手はKIKIKIKIKIのみなさん。京都から。新メンバーの松尾さんに始めて会う。彼女は今年のインドネシアツアーから参加している。まだ大学生というのに、えらい色っぽい。 KIKI〜は着いて早々に、メンバー皆で花の買出しに行っていた。8時に劇場下見に来るはずが、1時間も遅れて到着。どこにいたのやら、呑気なメンバーだ。 
金森ホールは基本室内楽などの音楽向きに作られていてこじんまりとした舞台なのだが、ダンスの上演では奥行きを広げるため、通常の舞台エリアより前を張り出すことになる。そのため天井にバトンがなく、やむを得ず函館公演は吊りマイクなしバージョンで上演いただくことに。インドネシアでやってみて、作品として成立することが分かり、振付家のきたまりさんも納得した。場所によって演出を変えていくこも重要だなと学ぶ。
パフォーマンスはさすが慣れたもので、貫禄さえ漂う。今まで色んな会場で今作を見てきたが、ダンサーが全力で挑んでいない時を見たことがない。当たり前のことのようだけど、これだけ再演を繰り返していても、ちっともエネルギーが落ちていかないのはけっこうすごいな、と思う。それどころか、この函館公演は、かなり気合が入っていたように見えた。良いパフォーマンスを、ありがとうございました。



振付家のきたまりさん。打ち上げで男子学生スタッフに囲まれる。
この学生スタッフ、一番の「キョトン(驚き)」は、きたまりさんの
裸だったー、という話題で大盛り上がり。
きたまり「この作品を上演して3年、裸に対する反応があったのは初めて!!」



ところで、学生スタッフの働きぶりは頼もしいものだった。もちろんプロではないしそんなに場数をこなしてもいないので、要領が悪かったり、言われなくても考えて動く、ということが出来なかったり、用もないのに動いて怒られたり、、つっこみどころはたくさんあったのだけど、高橋さんに叱咤されながら、なんとかそれぞれが自分の仕事をやり遂げようと誠意努力し、ちゃんと怪我も事故もなくやり遂げてくれた。何よりも、一人一人が他人事ではなく、自分の事として現場を動かしていて、全員がとても生き生きしていたのが印象的。学生スタッフのボスとなった高橋さんに、最後は「ありがとうな、楽しかった。」と言わせたくらい。やったね。 特に、音響の鈴木君の重責は計り知れないものがあったが、本番で間違えたのはナント一箇所だけ!!(KIKIKIKIKIKI作品のある部分)。このリベンジを来年に。
みんな、お疲れ様でした。高橋さん、本当にありがとうございました!

音響=鈴木くん

舞台監督=上出くん

それと、清水さんの片腕となってお弁当を用意したり、打ち上げ会場を探してくれたり、細やかな気配りをしてくれた堀井さん。ほんと、いいダンナさんになれます。



今回の函館公演は、清水さんが制作を一手に引き受けていただき、場所は金森ホールさんに共催いただく形で実現した。お客さんも初めての開催で、満席に。打ち上げの席で、金森ホールの笹井マネージャーから、「とても良い現場だった。今後も続けて行いたいと思う。」と言っていただくことができた。ありがとうございます。ぜひ、ここから函館のダンスシーンをつくっていきましょう!!
まだまだ色んなダンスを函館に紹介したいです。来年もよろしくお願い致します。(K)



函館公演主催、清水さん

金森ホール、笹井さん
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