JCDN うろうろ日記

うろうろとあっちに行ったりこっちに行ったりしながら日々考えていることを綴ります。
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2年ぶり2回目の「踊りに行くぜ!!」開催となる別府。
2回とも、別府のまちをアートによって活性化させようと数年前から活動しているNPO法人BEPPU PROJECT(以後、BP)の主催、そして大分でコンテンポラリーダンスの種まきをするべく活動するOITA'n DANCE ORGANIZATION(以後、オンド)が制作協力としてサポートする形で実現した。
そもそも別府にはコンテンポラリーダンスの上演に適したスペースがないことから、初回は色んなところを下見した結果、映画館での公演となったのだが、今回は様々な要素が絡み合って、別府の市街地にスポットが当てられた。

まず、別府市中心市街地活性化協議会とBPの出会い。別府商工会議所やまちづくり会社が組織する民間の団体で、別府市庁内の活性化計画に関与している。ここで市街地の活性化のためにはアートが欠かせない、とアートによるまちおこし計画が発動し、そのソフト計画・運営をBPが任されたのだという。このあと紹介する空き店舗のリノベーション事業はその中核となるもので、既に01〜07までが着工、数箇所はオープンを迎えている。リノベーションしたスペースは文化・芸術・福祉などで活用されるそうだ。このうちの一つ、「Platform01」はなんとダンス用のマットが敷かれ、ダンスのためにリノベーションされたスペースというから驚く。
また、「Platform01」が完成するころにちょうど、坂本公成さんによるダンスのワークショップが行われていて、これをオンドが主催(アサヒ・アート・フェスティバルの一事業として開催)し、完成版を「踊りに行くぜ!!」で上演する計画にしていた。別府のまちが大きく動く機運?を感じてか、坂本さんの創作コンセプトは「別府商店街ダンス化計画」。オンドの仕掛けもあって、商店街の中をダンス化しよう、という計画が進んでいた。
そんな中、かれこれ3回ほど(別事業の打合せも兼ねて・・・)JCDN佐東が別府に下見に行き、商店街ダンス化計画をもっと拡げて、中心市街地をダンス化しよう、という計画に至った。とのことだ。


BPの旗が商店街に。

Platform01


プロジェクトのコンセプトが丁寧に掲示されている


この気合のはいった当日パンフレットをご覧ください。
踊りに行くぜ!!至上初の、両面カラー印刷で作っていただきました。


ダンスの会場となったのは、商店街の空き店舗をリノベーションしたスペース「Platform01、0607」、夜の飲み屋街・八坂通り、商店街の守り神天狗を祀る、やよい商店街、そして商店街アーケードを抜け、別府駅前通りを越した先にある憩いの場・海門寺公園。

出演アーティストは、巡行順に、
〆篷楔成ワークショップ作品@Platform0607
∧_から、百田彩乃・高山力造@Platform01
室伏鴻@八坂通り
ぢ膾紊ら、contact GONZO@やよい商店街
Abe"M"ARIA@海門寺公園


アーティスト、JCDNともに公演2日前から別府入りし、1日目ルート説明・打合せ、2日目リハーサル・ゲネ、3・4日目公演と、全4日間の日程。語りつくせないほど色んなことが起きた別府。撮りためた写真をお見せしたいので、このあと日を追ってドキュメントします。


1日目、15日に全員集合。
(福岡の百田さん・高山さんは事前に下見済みだったため、前日入り)


この日までにどこで誰に上演いただくかを、オンドの高橋あやさん、伊達さん、中島ミワさんの3名とBP、佐東で何回もシュミレーションを行い、最終的にあやさんの案でルートを決定。既に当パンの印刷も終えているので、出来る限り変更なしで進みたいが、、、多分スタッフはどきどきしながら、アーティスト全員にルートと上演場所を説明。アーティスト用に作ってくれたMAPを片手に、巡行シュミレーション。

最初の受付場所「Platform02」。1階はギャラリー展示、3階はレジデンスできるよう宿泊スペースがある。

坂本WS作品の会場「Platform0607」。ちょうど工事中で、本番日に間に合うようきれいにしてくれているのだとか。本番日はトイレがつけられた。

GONZOの会場、やよい商店街。商店街の一角を使わせていただく。
商店街組合さんの協力により、好きな音を商店街のスピーカーから流してよいことに。
そこで、終了をきっかけに商店街のスピーカーからテクノを流し、お客さんがハケるまで流す、という演出を行うことに。
音だけは再現できないが、なかなか毒のある雰囲気が出ていて不思議だった。

室伏さんの会場、八坂通り。
一旦解散して夜にテクさんを交えて各場所の打合せを行ったとき。

八坂通りは、ホステスさんがたくさん出入りする夜の街。
ラーメン店や深夜まで営業する焼き鳥やさんなどもあり、賑々しい場所だ。
どこをバックにするかを話し合う。

アベさんの会場、海門寺公園。広い。
どろんこになる〜、とアベさんから言われつつも、
ここでアベさんに最後を〆ていただくことに。

テクニカルさんは、地元・大分のテイク5という会社から。
照明・渡辺さんと音響・大石さん
アベさん打合せ終わりで、必要機材の再調整を行う。
公の場所のため、機材は毎日夜に撤収することに。
昼はぎりぎりにセットアップし、その後上演までボランティアが現場に監視につく。


全ての打合せ終了後、24時近くまで、誘導の人員配置について、
オンド3名とBP主要スタッフの林くん、家入君とで打ちあわせ。

この日は更に、室伏さんが登場に使わせてほしいと言った、
八坂通りの焼き鳥や「まるみ」さんに飲みに行く、いや、承諾を得にいく。
大変気さくなおやじさん、店を出して30年。ちょうど30年前?に
別府の有名なキャバレーで金粉ショーを見たことがあるとのお話で、
もしかしたらそれが室伏さんだったかも!と盛り上がる。
快く引き受けていただき、この後2日間お世話になった。ありがとうございました。


2日目は、各場所のテクニカルリハーサル。
福岡から百田さん・高山さんが入り、朝から稽古をしていた。

Platform01の中。写真では良く見えないが、壁や柱などが全て銀色に塗装してある。

夕方、本番日と同じ時間にゲネスタート。この日は晴れていて、演目は順調に終わる。
終了後、全体でミーティング。主に、誘導の問題がいろいろとあり、真剣に解決策を考えいつの間にか23時近くになる。みなちょっとお疲れモードになりつつ。。。


3日目・本番1日目
朝のミーティングで、昨夜のゲネでなんか足りていないと感じたことをオンドとBPのみなに話をした。要約すると、別府の街中でどうしてダンスを見せたいとみなが考えたのか、今のままでは通りを行きかう人への配慮(市からの指示もあって、とても細かく気を使わねばならない。事故を避けるためにも、重要ではあるが)に気をとられて、誘導規制しすぎてしまっては、お客さんはあまり楽しく巡行できないのでは。そこで、ダンス巡行を楽しむ解決策として、商店街や市街地のことをガイドするバスガイドのような案内役を立てて、ダンスと交互に楽しめる工夫をしよう、ということに。

BPには、別府生まれ+育ちのアベリヤさんという、お会いするたびに嬉しくなってくる、とっても話が上手な素晴らしい方がいらして、きっと適任だろう!と提案したところ、アベリヤさんから、私の先輩で、尊敬する人がいます。ということで、本物の語り部でいらっしゃる古川さんという方をご紹介いただくことに。奇跡的にご予定も問題なく、ほんとうにぶっつけ本番で、このダンスツアーの要役を担っていただくことになった。


開場まで数時間と迫る・・・

本番前の集合

そしていよいよ開場ー!狭い商店街に、ひとだかりができる。




GONZOは、お客さんにまぎれてずっと全ツアーをまわった。
開場中は歓談。

1日目はあいにくの雨で、全員にレインコートを配る。
白がお客さん。黄色とピンクはスタッフ。

誘導の先頭は、とっても目立つAPUの留学生が務める。

雨の八坂通りで語り部の古川さん。


雨の室伏さん。蒸気で、背中から湯気が立っていた。
とてもいいパフォーマンスでした。

アベさんの会場は、雨だと足場がどろどろになって踊れないため、
ぎりぎりまで中止変更にするかどうかを悩んだが、天気はざあざあ降りに。
残念だが、Platform01に変更することに。
しかし、テイク渡辺さんの素晴らしい照明も手伝って、いいパフォーマンスになったと思う。




別府のおっちゃんはノリが良い!?
ゲネの時も、2日目も、アベさんとダンスするおじさんが。

無事に終了し、同じPlatform01で短く出演者紹介を行う。


語り部の古川さん。今回の参加をすごく喜ばれていた。
新しいものと伝統が一緒になって活気が出ることが素晴らしい。とも。

終わったあとの反省会。看板が足りないことや、誘導の反省、
カンパ箱の改定、などなど様々な反省を明日に活かす。



1日目、無事に終了!お疲れ様。

レインコートを回収し、きちんと干す


4日目・本番2日目
朝から晴れ!!!うれしい!アベさんも公演で踊れる。
公演の様子を見に行く。


昼の公演は、これまたおっちゃんの溜まり場だ。
囲碁か何かをやっている。夜とはまったく違った風景だ。

ところで、踊りに行くぜ!!チラシを商店街のいたるところで発見した。
お店の中や商店街シャッターなどはもちろん、
こんなスペースふうにも。街づくりとセットになっているからこそ、できることだなあ、参考になるなあ〜。


BPスタッフ家入くんのご近所さん。宣伝カー

Platform01の前にも丁寧なPOPと予約受付表が。
ここは会期前までずっとダンスの映像を流していた。
道行く人の足がここで止まるのを幾度となくみた。ドアを全部開けると開放的な空間で、かつ別府の商店街にそぐわないシャレた屋内になっているためか、何か新しいものに出会える気がするのでは

2日目はスタッフにも余裕が出てきた。この日だけ参加するボランティアさんに説明をした後、ミーティング、開場、開演。


受付風景

手作りの看板があちらこちらに。

全国の地域チラシを受付開場で展示

開場前アナウンス



坂本さんWS作品。リノベーションする予定の建物の中から外、商店街の方向に
お客さんを座らせて、行きかう人々も作品中に見せるという演出。
気づかず通る人や怪訝な顔をする人など、ダンサーでない人の動きが
建物の四角いファインダーから覗くと、面白い。


百田彩乃・高山力造


室伏鴻 マンホールに頭をつっこむ


語り部・古川さんのお話がそこかしこで。ここはやよい商店街の守り神・天狗の前。


contact GONZO 商店街なので、歩行者の場所を確保しつつ上演
おっちゃんから子供までウケた

やよいから海門寺にテクノを聴きながら向かう。


Abe"M"ARIA 広い公園を走り回り、豪快なパフォーマンス。
ここでも照明との息が合い、とても良かった。感動に涙する人も。

終演後は公演で出演者紹介を行い、終了!!


そして、記念撮影

GONZOと撮りたい人がいっぱい

BPのスタッフと室伏さん!

佐東、BPの代表・山出さん、室伏さん、筆者



公演は1日目・2日目ともに満杯のお客様で商店街が埋め尽くされ、別府生まれのBPアベさんは、人でにぎわう商店街をみたことに感動し、こんなことが現実になるなんてホントに嬉しい、と語ってくれた。また、至る所で商店街のお店のオーナーさんに期待を込めて声援をいただいたり、ダンス、良かったよと言っていただいたり。
街中を普段やらないことのために使うために、事前の許可申請や挨拶回りなどを徹底して行ったそうだ。だからこそ、大きな苦情や、事故などもなく、盛況のうちに終えることが出来たと思う。オンドとBPの皆さんには本当に頭が下がる思いです。
お疲れ様でした!!

来年4月には、BPの活動の中心である、現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」がいよいよ開催される。美術、音楽、映画、そしてダンスによる国際展。ダンス部門はJCDNが企画・コーディネイトを行う。
温泉だけでなく、街、人、そしてアートが熱い別府、これからの活性化に期待!!(K)

いつも明るいアベリヤさん。語り部・古川さんとともにツアーガイドを務めてくれた。

制作協力で奔走した、オンドの3人娘。伊達さん、中島さん、高橋アヤさん。

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