JCDN うろうろ日記

うろうろとあっちに行ったりこっちに行ったりしながら日々考えていることを綴ります。
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 前回に続き、静岡コミュニティダンスプロジェクト2011「ぱっかぐらの森」、ゲネ・本番〜終演後までをお伝えします。
(公演中の写真があまり撮れなかったため、主にゲネの写真になっています。)

上演は8月28日に、2回行いました。1回の公演の上演時間は約1時間半でした。

受付開始。

開場中、エントランス中央で、仮面作りのワークショップをしています。

お客さんが集まったところで・・・(写真はゲネのものです)

オープニング。エントランスで、子ども達の音楽隊「パーカグーラ」が現れます!
階段を上がって、

「ぱっかぐらの森へようこそ!!」とお客さんを歓迎。
一番左は子どもチームのアシスタントで、信太さんのアシスタントとしても大活躍してくれた、なおさんです。

ちなみに、ぱっかぐらの森は2幕作品です。1幕目(前半)は約1時間、地図を片手に、館内の13の場所をお客様に自由に見ていただき、2幕目(後半)は大ホールで全員が出演するパフォーマンスを行う、という構成でした。
でしたが、前半については、1回目の公演終了後にいろいろな課題が浮き上がり、そのことを改善するために、2回目の公演ではスタッフがひとつひとつの演目をみせながらツアーをする形に変更しました。1回目から同じようにできていればなお良かったのですが、残念ながら、今回は準備が追いつかず、、、大きな反省点となりました。


お客さんにぱっかぐらの森の楽しみ方、MAPの見方をアナウンスした後、1幕目がスタート。
ほとんどゲネでしか写真を撮れなかったため、公演とは違う衣裳だったり、ちゃんと撮れていなかったりしますが、雰囲気だけでもご覧ください。

まず、大ホール下手1Fロビー部分を部屋に仕立てた、美女3人(さっちゃん・えりりーん・ちか)のアンサンブル。白い幕に覗き穴が空けてあり、お客さんが覗くと奥で女達が何かやっているのが覗けるというパフォーマンス。で、時々こうやって白い幕を開けて、ショーをしてくれます。
ブログその2で少し紹介しました、がんがん踊るグループの小作品です。
ちなみにここは、「行き止まりサロン」と名づけられました。前半13の各スペースには、珠実さんと信太さんが名前をつけました。

おやじグループと婦人グループは、珠実さんの純粋な作・演出・振付作品ですが、がんがんグループの小作品は基本的に、自分達で作った作品を、珠実さんが演出補佐する形で仕上げています。


この女たちとちょうど反対側のスペースには、「羊谷」と名づけた場所があり、たんちゃんというがんがんグループの男性が、信太さんの羊と重低音のなかを一人ソロで見せてくれました。
お客さんが大ホールロビーから楽屋に抜ける通路にもなっていたので、小一時間ずーっとその場にパフォーマーとして存在するという難役でしたが、非常にたんたんと、こなしていました。

そして大ホール2Fのロビーにいくと・・・、


おやじグループの作品、「山の頂」です。
約8分ほどの作品を、1回の公演につき3回上演し、全部で6回踊っていただきました。
おやじたちの持つ雰囲気と珠実さんの振付がよく似合っていました。

おやじの上演が終わると・・・、「うど〜ん・うど〜ん、ハイどうぞ」という声が聞こえます。

うね・さき・きゃない グループの小作品。「うさぎ野原」です。
おやじ作品の終了後、祠の方に抜ける小路を案内する役として、登場。
誘導のほかにも、2つくらいの遊びのダンスを作って披露してくれました。

さて、誘導されて抜ける祠への小路は、旧レストランです。大ホールからレストランへ入れるように入り口があり、今回はそのレストランをお客さんの森の抜け路として使いました。
小路を抜けていくと・・・、
左手に、変な生き物が!

かずみ・ゆっこの小作品。「異界スコープ」です。
二人とも水着を着用、赤のジョーロ、スコップ、傘など小道具をいろいろ使いながら、おちゃめな踊りでお客さんを笑わせていました。
ちなみにこの場所は、天窓の上部分にあたります。下見の時からこの場所でなんかやりたいなーと言っていましたが、この二人、この場所を遊び倒してくれて、なかなかベストマッチでした。

このナナメ向かいの部屋には、婦人グループの森があります。

展示室Aというギャラリースペースです。紗幕を円形に吊り、その中に円形に客席を設置しました。
他の場所より一層森の奥深くにきたような感覚になる場所です。

ここは「水無湖」と名づけられました。
婦人グループは凛とした美しさをたたえつつ、いつから始まっていつ終わるのか分からなくなるような、そんな悠久の時間の流れを感じる踊りでした。

そして、この場所を抜けると、「ぱっかぐらのほこら」に辿り着きます。

怪しげな緑の茶畑を抜けると・・・

神様の祭壇へと辿り着きます。
ここは美術の信太さんによるインスタレーションの部屋です。
また、子供たちの遊び場にもなっていて、お客さんが来るとみんなでカゴメカゴメをやったりしていました。子供のパフォーマンスは全部即興で、大人が先導しなくても、自分たちで勝手になにか始めたりするので、面白いです。このときはみんな、ぱっかぐらの森のこどもになりきっていました。


案内板。美術隊の作品です。

さて、ここからもう一つのエリア、楽屋へと抜けます。
3Fからエレベーターを使って1Fへ降り、大ホール楽屋口から入ります。
楽屋にもいくつかのスペースがあり、まず最初に、

キム・亘の小作品、「制約からの浮遊」。
15人くらい収容できる中楽屋の一室をつかった、5分くらいの男女のデュオ作品。

いっさい地面に足をつけないというルールで、作りました。
静かな踊りですが、だんだんと吸い込まれていくような、二人だけの世界をつくっていました。

続いて、廊下へ出て、

奥の個室2つを使った小作品。

ちょうどいい写真がなく、雰囲気のみですがご覧ください。
坊ちゃん・ともちゃん 女性2名のデュオです。「他己と自己」。
二人とも、いわゆるダンサブルな踊りではなく、自分自身の存在から生まれる踊りが似合う人たちです。そんな二人が気に入ったソロ楽屋2つでの踊り。

続いて楽屋棟2Fに上がり、大人数を収容できる楽屋2つでインスタレーションがあります。
ここも作品そのものの写真がないのですが、雰囲気を。

手前の部屋「過去の部屋」
暗転の中、真ん中に子供たちのWSで作った花が置いてあり、3つのラジカセから、出演者がインタビューに答える声が聞こえてきます。過去についてのインタビューは、「捨てたいもの、手放したいもの、」など。また、この部屋にはシニアグループのゆみかさん・かっちゃんの二人が、はさみで紙のちょうちょ切りをするというちょっとしたパフォーマンスもありました。

隣の部屋は、「未来への問いかけ」です。

これは作品になるガラス瓶を設置しているときの様子です。
この部屋では、出演者が未来についてのインタビューに答える声と、くじらの音を流しました。
また、時々ガラス瓶の水をかえたり、音を奏でたりする、部屋の住人にシニアのけいこさんがついてくれました。

楽屋棟はこれで全てですが、
あともうひとつ、大ホールの上手袖を抜けたところに、照明を仕込むためのバルコニーのような場所が2F〜4Fまで3つあり、そこでは、シニアの4人の方の朗読と三味線のパフォーマンスがありました。お客さんはのバルコニーにいるパフォーマーを見上げる形になります。
ちょうど、大ホールから楽屋へ抜ける路の途中でもあり、大ホールにいると聞こえる音が、ちょうど聞こえなくなる場所でもあったので、何かに抜ける扉や門というイメージで、「みっつの扉」と名づけました。

これらが、前半13ヶ所の作品です!!!かなりボリュームでしたが、森の中をさまよう感じにはなったかな・・・と思います。

そして、後半は、大ホールの舞台上が会場となります。
作品はシニアのパートから始まりました。

ゲネ写真のため、衣裳をつけていません。


お客さんは舞台上から客席を向いて座っています。
このあと、緞帳があがって、客席に仮面をつけた人たちが見えるというシーン、仮面のまま舞台にあがってきて、正座をすると、子供がやってきます。

このあと、仮面は昇天して、正座をしていた人たちの踊りが始まります。
これが、がんがんおどるチーム(前半、グループに分かれて小作品を踊ったチームです)のダンスシーンになります。



ライヒにのせた激しい踊りのあと、写真がないのですが、大仮面が登場、全員で儀式を行い、仮面が昇天した後の舞台上で、出演者全員の光くぐりのダンスでラスト。

ラストのところは短い稽古時間で出演者も大変だったかもしれません・・。しかし、全体としては、珠実さんの妄想と思想がぎゅっと詰まったエキサイティングな作品となりました。
個人的にも、もし万博にこういうパビリオンがあったら、ぜったい楽しいだろうなーとちょっと妄想。大勢の人をつかって作るにしても、もっとリアルな身体と美的な演出を使って、おもしろいショーが作れるなあと。どこかで見たような、表層的な表現ではなく、もっと創造的なものの面白さがお茶の間に届くといいなと思う。
ちなみに、大仮面は架空の神様という設定でしたが、作者の珠実さんとしては、私たちが失ったものや視点を持っている存在、ということだそうです。一度みたら忘れがたい神様でありました。


また、毎回そうですが、コミュニティダンス作品では、出演者の存在と一人一人の味が、作品の要となります。
静岡の場合、がんがんグループや婦人グループなど、昨年からの参加者もいて、どんどん「踊りたい人たち」の層があつくなっているように感じます。そうすると、踊り方も変ってくるし、作品全体の魅力が増してきます。
これだけの年齢幅の人たちが集まって、ひとつの作品を作るのは、やっぱり面白いですよ!

+++
終演後

子供メインの交流会!

面白かった!とか、インタビューに答えているところ。
一人が話し出すと、つぎつぎに私も〜と言ってくる。かわいい。

保護者の方も交えて、かなり大人数でした。

その後、大人だけの打ち上げ!

静岡市民文化会館の野沢さんの挨拶。今回の事業のプロデューサーです。
右隣は、地域創造の季刊誌に取り上げたいということで、取材に来てくださった坪池さんと、ライターの乗越たかおさん。世界中のダンスを見ている乗越さんですが、コミュニティダンスは初めてということでした。今回の公演を絶賛してくださいました!

打ち上げは、ほとんど全員の参加者が、珠実さん・信太さんとできて本当に楽しかったと語ってくださり、来年もやりたいという方もたくさんいました。一人一人の挨拶を聞いていて目頭が熱くなりました。

また、このブログで紹介しきれなかったのですが、この静岡の盛り上がりは、やっぱりプロデューサーの野沢さんはじめ、静岡市文化振興財団のスタッフさんたちのキャラクターが作り上げているように思います。
先に紹介した衣裳の中村さんや、我々の取材のアテンドを細やかに段取りして、必要な資料集めをしてくださった川嶋さんや、今回の公募チラシデザイナーの石井さん、など、なぜかみなさん、現場肌で一芸?持ちなところが、すごくユニークです。
また、公演時の誘導スタッフとして、同じ財団の別の施設担当のスタッフさんが15名ほど集まってくださったのですが、こういう、いざ大きな公演をつくるときのフットワークの軽さが、すごいことだなと思いました。
このあたりのことが、きっと雑誌 地域創造にも記事として紹介されると思いますので、皆さん読んでくださいね。

野沢さん自身が、ダンスの可能性を信じて、自らも踊る係長なだけに、今後も静岡のダンスは熱く続きます。
今後、この「静岡コミュニティダンスプロジェクトvol.1」は、コンテンポラリーダンスWS、ファシリテーター養成WS、先生・親子・シニアなど対象ごとのダンスWS(アーティストは、山田珠実・セレノグラフィカ・新井英夫・マニシア)、コンドルズ勝山氏によるアートマネジメントセミナーと、ボリュームたっぷりのプログラムがあります。興味のある方は市民会館のホームページでどうぞ。

そして、もちろん来年の場所ももう押さえてあるとのこと!で、次回も楽しみな静岡です。(K)

おまけ

踊る係長! 
もうひとつ、コミュニティダンスのプロジェクトでつくった、誰でもおどるダンス「南アルプスダンス」。待ちに待ったダンスの歌詞(作詞作曲:コンドルズ勝山氏)が届いた日、ちょっと振りを確認してみようよ〜といって、事務所で急に踊りだす野沢さんでした。
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